NHKで放送されましたねー。刺激を一杯浴びている仙発隊の活躍っぷりがすごく伝わってきました。
ワタクシもチョビッと映っていたので、大変助かりました。どうゆう意味かというと、9月は年度で言うと上半期の最終月。契約上の締めの月でもあるわけです。ワタクシの抱えるプロジェクトの中にも締め切りに間に合うかどうかビミョウなプロジェクトが2,3あったので、その土壇場の時期に部下を捨て、家族を放り出し、アメリカに行っちゃうと言ったものだから”不届き者!”、”非国民!”、”本当はアバンチュール(古くさ!)なんだろう”と好き勝手なことをぬかす輩が一杯いたのである。ところが、TVを観た関係各位からは、”立派なことしてたんだねー”、”偉い!日米の架け橋!”とか、”いよ!ゴールデンゲートブリッジ!(うそ)”など手のひらを返したように、お褒めの言葉を頂戴しまして名誉回復まさに奴隷解放状態だったのでありました。サンキュー、アメリカ。ありがとう、NHK!
さて、話しは変わって実はワタクシ、アメリカに行くのは3回目であります。
最初はアラスカ州(トランジットでアンカレッジに居ただけ)、次はカリフォルニア州(横田基地が年一回市民に開放される日に遊びに行った。あの基地へ本国から郵便を出す場合はカリフォルニアになるらしい)に行ったことがあるので、食べ物がデカイのも体験済みのアメリカ通なのであります。また、私の知っているアメリカ人はムジカシイ顔をして、常にマシンガンのトリガに指をかけている緊張感漂うチカラの象徴なのであります。ニューヨークは、かの事件があった場所。さらにキビシイ姿勢で外国人に対するに違いない。我がチームの新之助氏がイカガワしいハートのサングラスをかけていたので、即刻射殺のうえ、我々も連行されるのではないかと内心ビビりながら、日本をあとにしたのであった。
長い飛行を経て、到着したJFK空港には、迷彩服で犬連れの兵隊さんがそこかしこにいると思っていたのだが、ガラーンとしているではないか。油断させて一気に制圧する作戦。さすがアメリカである。さらに入国審査に向かったのであるが、審査官が妙に緊張感がない。アクビをしているではないか。偽装が徹底している。さすがのワタクシもついつい気がゆるんでしまいそうになる。しかし、審査官が親指を一本立てて、次に残りの4本の指を立てている仕草をワタクシは見逃さなかった!そう、1と4である。これは”ひとし”を表すサインである。ワタクシの入国を物音を立てずに各審査官の間で伝達しているのである。審査官にまで白兵戦の訓練をしていることいい、情報収集力のすごさといい、さすがアメリカである。
さて、無事入国を済ませ、JFK空港を改めて見渡してみると、意外と地味な空港である。フランスのドゴール空港を知っているワタクシはJFKを冠するので、きっとド派手で、立派なターミナルに違いなかろうと勝手に想像していたのである。いや、いかんイカン。また相手の術中にはまるところであった。見かけは地味~にしておいて、地下の秘密滑走路でサンダーバード2号の出撃準備を整えていることをワタクシの鋭い嗅覚は嗅ぎ取っていたのである。
さて、私の一枚はその後のバス移動でたどり着いた前線基地もとい宿泊先Radisson Hotelのバーのカウンターである。(まさに、銃弾で倒れようとしているロバート・キャパばりの表情であるが、ただ単にシャッターのタイミングがズレただけである。)
このバーで、たまたま居合わせた米国人とおぼしき兄さん達と、カントリーロードをともに歌い、互いにグラスをかかげたのであった。ビールのアルコールも手伝って、さすがのワタクシも胸襟を開いた瞬間であった。
つづく。。 代打 ひとし
(注)親指云々の話は、親指と残り4本の指紋を入国時に採取されるのです。言葉の通じない方々のために審査官は親切にジェスチャーで促してくれているのです。ホントーは。